投稿者:山上
月に2回程度、訪問している患者さんがおられます。私がまだ専門学校の学生の時から、マッサージを頼まれましたが、徐々に鍼灸治療も併用するようになりました。主訴は腰痛と肩こりでしたが、股関節の置換手術や手根管症候群、バネ指等数回手術をされています。今年に入り、3階まで階段を上ると動悸が激しく座り込まないと駄目な状態になり、市立病院や循環器センターで検査の結果、心臓弁の疾患も見つかりました。ご自身で、病気のオンパレードやなあと仰っているほどです。
マッサージが主体ですが、今まで頸肩部や腰部、肘から手首の内側の痛みが発症した時にも鍼灸での標治法での施術を行っています。数か月前の訪問時に、昨日右の耳が突然聞こえにくくなり、今日耳鼻科で検査してもらったら突発性難聴との診断で、明日県立の医療センターに紹介状を持って受診に行くとのことでした。私に治療してもらえますかと言われたので、治せる自信はないけれど一応やってみると言いました。耳周り、側頚部の経穴を意識しながらも、触診での硬結個所にチタンてい鍼で数か所接触鍼をしましたが、顎関節の緊張が強く、なみはやでの研修会の時に難聴の治療に顎関節の関りがあると聞いたことを思い出し、おもわず長めに鍼を押し当てました。患者さんが、何かジワーと効いている感じがすると仰いました。その後接触鍼の個所を中心にマッサージを行いましたが、顎関節は強めに行うと、患者さんが、痛いけれども何かビキビキッときてスーとした感じがして、耳の変な感じが無くなったとのことで、冗談交じりで、もう明日は病院に行かんとこかなあと仰っていました。
明くる日に医療センターで検査をされましたが、本人自身も聞こえに違和感はなく、聴力検査でも異常はないとのことでした。感覚的な治療で何が効いたか断定できず、再現性への自信はありませんが、次の機会があれば、期待を持って取り組みたいと考えています。
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