投稿者:奥田
前回では治療家の共感力に関わって内受容感覚に注目しました。
内臓の様々な情報は、迷走神経の求心性繊維によって大脳の島皮質に伝えられて、島皮質において内臓の情報によって感情が形成されることがわかってきました。
このことは東洋医学で言われている感情は五臓に存在しているということが現代医学でも証明されたことになると言え、とても興味深いことだと考えています。
共感力は適切な感度で働いている限り治療家にとって大変重要なスキルです。天からのギフトであるとも言えるでしょう。
ただこれが敏感すぎて支障になっている場合があります。
治療家の中で、患者さんの身体の状態、例えば頭痛のある患者さんに接している間に、術者も同じように頭が痛くなってしまったり、メンタルの不調を抱えている患者さんを治療していると、術者も影響を受けて気分が落ち込んだりいらいらしたり、妙に疲れてしまうことが起こるケースがあります。
これらはエンパスと言われる現象です。
エンパスは感情移入・人の気持ちを思いやるエンパシーから派生した語で、共感力のセンサーが過敏すぎる状態です。
治療家の中ではけっこうこのエンパス傾向の方が多い様に思います。
またメンタルの不調で来院される方は、ほぼ全員がエンパスであると考えて良いだろうと思います。
この過敏すぎるセンサーを適切な感度にコントロールすることが、治療家にとっても、また患者さんのメンタルを護ることにおいても大切なことになります。
では具体的にはどうすればコントロールができるようになるのか。
それはグラウンディイングに答えがあります。
支部では刺鍼時に腹式呼吸やかかと落とし足裏の感覚の保児などグラウンディングにつながる動作を練習してきましたが、これらは単に姿勢の適正化だけではなく、共感力を適切な感度にコントロールするための技術であることを再確認したいと考えます。
またメンタル治療に置いては、患者さんの心身の土台の部分、具体的には腎とそれに関わる下半身をしっかりさせることがとても重要です。
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