投稿者:奥田
刺鍼技術を深めることについて、以前に施術には共感力が大事であると書きました。
これは鍼灸治療において術者と患者さんとの間により深い神経同調を導くためには、術者は高い共感力を持つことが必要で有り、この力を高めるには適切な内受容感覚を育てて行くことが求められます。
内受容感覚とは、自分自身のからだとこころの状態を感じ取る能力です。
これは最新の脳科学で明らかになってきた事実です。
自分自身についての気づきが、他者への共感と癒やしにつながることはとても興味深いですね。
私が日常の臨床で取り組んでいる方法を紹介します。
まず施術前に一定の動作を行って心身を治療モードに導きます。
具体的には、まずお湯で手を洗いますが、この時手指に当たるお湯の感触と暖かさに意識を集中します。
次に、胸の前で合掌して両肘を少し上げ気味にします。
そして息をゆっくり吐きながら、軽くかかと落としをして、姿勢を整えて脱力します。
治療中は〈グラウンディング〉と〈センタリング〉といい、身体の中心軸を意識して脱力してしっかり地面に立っている感じをキープします。
ですから治療中は、常に足裏の感覚を意識していますし、自分の呼吸もモニタリングしています。
姿勢が悪くなったと感じたら、〈かかと落とし〉をします。
これは心身統一合氣道でしている方法で、これを行うと脊柱のアライメントが正されて、姿勢が良くなり 力が抜けます。
このようにすれば治療中は、マインドフルネス状態になりリラックスしながら集中して治療効果も向上すると思います。
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