今までも「わかりやすい経絡治療」の講義を何度か担当させていただく機会がありましたが、今回担当した『第十九章相剋調整の治療法則』は結構手ごずりました。
時間はあったので何度も何度も講義の音声を聞き、自分なりにまとめてみたものの、自分が理解をすることと自分以外の誰かに説明をすることの難しさを改めて実感しました。
学生の頃から要点をまとめることは得意な方でしたが、言葉を使い説明をすることは苦手でした。
今回講義をしてみて、理解しているつもりでも説明が難しいと感じるのは、まだ内容を十分に咀嚼して落とし込めていないのだと気づきました。
相剋調整は当会にとってとても重要で大切な内容です。治療法則はわかっている、できていると思っていました。ですが自信をもって講義に臨めなかったことが自分の理解度を証明してくれました。
講義を担当するようになって、人に伝えることを意識してからは「わかりやすい経絡治療」を読む意識が変わったように思います。本部の先生方や支部の先輩先生方からも何度も何度も読むように、読むたびに気づきがあるよ、と言われています。まだまだ足りないと思える現状が、自分の理解度がむしろ深まってきているのかも?と思いました。
実技にも同じようなことがありました。何度も何度も同じことを言われているし、自分なりに練習もしていますが、堂々巡りで前に進めている感じがしません(涙)ですが、周りの支部員の方からは褒めていただくこともあります。
以前に、壁にぶち当たって同じ場所でぐるぐる回っている、成長していないように感じ悩んだときがあっても、それは螺旋階段を上ってる状態で、上から見たら同じ場所をぐるぐる回ってるように見えても、横から見たらちゃんと上に向かっている、そんな状況だよ、と教わったことがありました。
何十年も鍼灸師の道を極めて、それでも毎日が勉強だよ、と笑顔で話される先輩方が毎日練習を欠かさず行っている姿を見て、ほんの数年しか鍼灸の道を進んでいない自分が知識も技術も十分なわけがありません。
先の見えない作業ですが、先輩方の背中を追うように螺旋階段を上っていけたらいいなと思いました。
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