投稿者:酒見
毎月第3日曜日に行っている支部例会は、緊急事態宣言中でもありコロナ感染拡大防止のために中止となりました。大変残念でなりません。
私たち東洋はり医学会では伝統的に「手から手への指導」というものを大切にしています。
特に、視覚障碍者が多いなみはや支部では、動画や画像では伝達がより一層難しく、温かみのある手の感覚で伝え合う意味を強く感じています。
3月に行われた支部例会の臨床雑話で学術顧問の奥田稔先生は「ゼロ番目の脳」というワードを紹介されました。
これは、ヒフについての本を執筆している資生堂の傳田光洋氏の言葉で、「皮膚」には、目でなくても“光”を捉え、耳でなくても“音”を聞き、舌でなくても“ 味”を知るという感覚が備わっていることがわかってきた。その皮膚の能力は生命進化において、脳が生まれる前から存在していた・・・、というものです。
一般に皮膚は、触圧覚、温冷覚、痛覚の感覚器とされていますが、原始的にはこんなに多くの情報をも感知しているのですね。
皮膚が備え持つ「ゼロ番目の脳」を聞き知ってから、私は、今まで以上に患者様の肌に優しく触れるようになっています。また患者様に対する声のかけ方、治療院に流すBGMなどにも治療効果を高めるための工夫を考えるようになっています。
支部例会では、経絡治療の学術を学ぶだけではなく、日々の臨床さらには人生にも影響するような情報を与えられることがあります。次の支部例会が楽しみでなりません。
「手から手への指導」、そして「ゼロ番目の脳」が働くリアルな交流が待ち遠しいです。
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